この季節、多くの人が悩まされ頭を抱え込む問題のひとつが花粉症。
1年を通して何らかの花粉はありますが、春に見られるスギ花粉は花粉の飛散量が多いようです。
目や鼻の症状はよく耳にしますが、実は皮膚のトラブルも起こりやすく【花粉皮膚炎】いと言われています。
花粉による肌への影響を詳しく見ていきましょう。
季節の変わり目の肌への影響
スギ花粉皮膚炎
春の花粉の中で多く悩まされるのがスギ花粉だと言われています。
まずは、スギ花粉皮膚炎の特徴を見ていきましょう。
■季節での症状変化
春に症状が発生するのが特徴で、ほかの季節に発生することはないようです。また、春の時期の風が強い日に、雨が降ったりしたときは症状が発生しやすい傾向です。
■皮膚に与える影響
頬や目の周辺などに赤い蕁麻疹のような湿疹が見らたりもします。特に、アトピー性皮膚炎をお持ちの方は全身の皮膚の症状が悪くなってしまう恐れもあります。
■抗体の数値
IgE抗体の値が高いのも特徴のひとつになります。IgE抗体とは、1型アレルギー反応を引き起こす免疫グロブリンで、その中でも特定のアレルゲンに対して過敏状態になり反応するものを特異的IgE抗体と言われています。高いとアレルギーの症状がひどいと言われており、結膜炎や眼瞼炎を伴うことも多い傾向。
花粉と毛穴による肌へのトラブル
何が原因かを理解することが改善に繋がる糸口にもなります。
その中のひとつに花粉と毛穴の関係性があるようです。
肌にもたらす影響やその予防策についても一緒に見ていきましょう。
■毛穴の詰まり
気温が上がるにつれて汗をかきやすくなったり、皮脂が多くなりますよね。これは、毛穴や汗の出口に汚れが溜まり、炎症を引き起こしやすくしてしまいます。また花粉の分子は、毛穴よりも小さいため、毛穴に入り込んできやすい傾向にあるのです、マスクなどで肌をカバーするのもひとつの手段でしょう。
■大きさの比較
参考までに毛穴と花粉を比較してみましょう。毛穴の大きさは平均で約0.3mmと言われています。それに対して、スギ花粉は約0.02~0.04mm、黄砂は約0.004mmというように毛穴よりはるかに小さいのが分かるでしょう。顔の毛穴は平均で約20万個と言われています。予防をしっかりすることが詰まりなどを回避できることにもつながると言えるでしょう。
■毛穴への予防策
まずは肌に花粉がつかないようにすることが予防への一歩です。また、家に持ち込まないようにすることも大切になります。以下のことを気をつけるようにしてみましょう。
・外出時のマスク着用
・自宅に入る前に服の花粉を払う
・洗面所で顔や手をしっかりと洗う
・なるべく早くシャワーを浴びて髪も洗う
など、できるところから予防に努めてみることをおすすめします。
まとめ
花粉症は日常生活においても悩みの種。しかしながら、少しずつでも予防することで、症状の進行を防げたり、炎症などの症状になることを避けることはできるかもしれません。また、肌トラブルが起こった際は専門の医師に診てもらうのもおすすめします。楽しい春ライフを満喫するためにも、日々の習慣化にぜひ努めてみてはいかがでしょうか。
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